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to 不定詞について 前回のシリーズのキーワードは「基本イメージ」だったが、 今回のシリーズのキーワードは「呼吸」だ。 to 不定詞の呼吸は「足りない」「埋める」だ。 a) He must be brave to be a fire fighter. 彼が消防士だとは、勇気があるに違いがない。 b) He trained hard to be a fire fighter. 彼が消防士になるために、激しく訓練した。 c) He is proud to be a fire fighter. 彼が消防士であることに誇りを感じている。 d) He grew up to be a fire fighter. 彼は成長して、消防士になった。 上の4つの文は、一見、to 不定詞に別々の意味があるように思える。 従来の文法書でも a は判断の根拠 b は目的 c は感情の原因 d は結果を示すと教えている。 しかし、to 不定詞は、これだけの意味を持っているのではなく、 ただ足りないところを埋めているだけ。 a では、「彼が勇気があるに違いがない」だけでは、 「なぜ勇気があるのか」という足りない感じがある。 それを to 不定詞が「消防士だから」と埋めているだけ。 b では、「何のためにトレーニングしてるのか」という 足りない気持から「消防士になるために」、 c では、「どういうことで誇りに思っているのか」という 足りない気持から「消防士なので」、 d では、「成長してどうなったのか」という 足りない気持から「消防士になった」になる。 多くの用法を覚えるということはもう不用。 ただ、なにが足りないかを感じることが大切。 それによって、それぞれの文でのto 不定詞が埋めている意味が おのずとわかってくる。 会話はスピードが大切、いちいち用法を思い出しているひまは無い。 「呼吸」で文法を理解しないと追いつかない。 実は今回の話は、私もうすうす感付いていた。 to 不定詞は「〜なので」とか、分詞構文は「〜しながら」とか 説明されているが、使っている現地の人はそんなこと意識せずに ただ、2つの状況をならべているだけなのではないかと。 私が感じていて上手く説明できずにいたことを はっきり言葉にしてもらえて嬉しかった。 たとえば、日本語でも、「走って逃げた」「映画を見て泣いた」というとき、 この言葉を使っている側はただ状況を並べているだけだ。 しかし、意識してみると、「走って」は「逃げた」の手段を表しているし、 「見て」は「泣いた」の原因を表している。 だからといって、この「て」には「手段」の用法や「原因」の用法があると、 意識して使っているわけではない。 英語のネイティブ・スピーカーも不定詞やthat節、分詞構文には、 用法を意識せず、ただ状況を並べて使っているだけなのだ。 |
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