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help リーダーに追加 RSS 簡易日本語

<<   作成日時 : 2006/10/29 17:24   >>

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前回、人工言語についての話をしたが、今回は「簡易日本語」の
話をしたい。「簡易日本語」は実際に存在する言語ではなくて、
井上ひさしさんの劇「国語事件殺人辞典」の中で、劇中の人物が
作って広めようとした言語である。

面白いので、その言語仕様を、劇の文中から拾ってみる。

簡易日本語の文法
21世紀の世界語である「簡易日本語」には文法規則は次の5つ
しかありません。
1)動詞、形容詞、形容動詞、助動詞に一切、活用はありません。
すべて終止形だけといたします。
2)終止形からすべて「〜ます」「〜です」に続けて行くのです。
つまり簡易日本語では四段活用だの上一段活用だの下一段活用
だのを覚える必要がありません。
3)命令形は、終止形に「〜ませ」を付けます。
例「起きるませ」「寝るませ」「食べるませ」
4)可能表現は「(終止形)ことができるます」で表します。
5)否定表現は「(終止形)ません」「(終止形)でせん」で
表します。

なお、この簡易日本語では、使用頻度の多い、ごく普通の語を二千語、
使用いたします。人間の生活に二千語以上のことばは不必要であると
信ずるからです。

日本人の生活には、動詞が47個あれば充分です。しかもその47個
の動詞は活用させてはなりません。辞典に載っているままの形、すな
わち終止形で用います。さて、その47個の動詞は以下のとおりです。
する、ある、行く、来る、生きる、死ぬ、得る、与える、作る、壊す、
取る、寝る、起きる、押す、引く、伸ばす、縮める、送る、関わる、
かかる、属する、貸す、借りる、食べる、吐く、いじる、孕む、生む、
落とす、・・・

たとえば、こぼす、くだす、したたる、垂らす、降る、ずりさがる、
散る・・・といった、つまり物体物質の下に向かっての移動はすべて
「落とす、落ちる」で代表させようというのか。

1841個の名詞は、みんな普通名詞です。固有名詞や専門用語は、
話は別です。


架空の言語なので、今回は、批判をすることはしない。

詳しくは知らないが、井上ひさしさんは、エスペランティストらしい。
エスペラントがこの作品のヒントになったようである。

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